このページはコンポジット撮影時のイメージの打ち出し方・服装・メイク・ポーズ・失敗しやすい点についてまとめています。
コンポジットって何?
コンポジットはモデルさんや 声優さん、また、ナレーターコンパニオンなど、人の前に出たり、撮影されたりするお仕事の方が自分を売り込む時や紹介する時に使うものです。
宣材写真と簡単な情報を載せて大抵は1ページ程度でまとめています。
お仕事を発注する側はそれをみて、その候補者の大体のイメージをつかんで、実際にオーディションに呼んだり、顔見せと言ったりしますが、事務所に来てもらったりするのです。
ですから、このコンポジに載せる写真はとても大切です。
コンポジット写真を撮影すると決めたら?
まず、ご自分のイメージや強みをどうやって打ちだすか? それが大切です。
モデルさんなら自分が得意なイメージなどあると思いますが、コンポジットでそれをいかに表現するかが大切です。
そのイメージについてはもちろん事務所の方や周りの方、ご自分で決めてきていただきたいですが、アンナフォトではそのイメージブランディングのお手伝いもさせていただいています。
そういったイメージなくして撮影をするのは、特にお仕事で必要なコンポジット写真の場合、インパクトの強い写真を撮るのは難しくなります。
1)まず、どんな用途に使う写真かを決める
2)自分らしさはどんなところにあるかを考える
3)人から褒められる自分の強みについて考える
用途というのは、もちろんコンポジットに使うのですが、そのコンポジットはどんなところに提出するものなのか、どういったお仕事をやりたいのか、またやれるのか、どんな人にアピールしたいのかを考えるのが大切です。
これらについてまず考えましょう。
コンポジット撮影の時の服装は?
「何を着ようか迷っています」とみなさんおっしゃいますが、実はお洋服にお金をかける必要はありません。
もちろん、どんなキャラクターで売りたいのか、ということはとても大切ですので、それにあった衣装は着ておくべきですが、高価なものであったり、新しいものである必要はありません。
例えば、モデルさんであるなら、やはりスタイルがよくわかるものを着ておく必要がありますし、面白いキャラクターで被り物を被っている方であれば被っているものといないもの、両方とっておいた方がいいと思います。
その時に、自信がないからといって、二の腕を隠したり、脚を隠したりするのは却ってマイナスの印象になってしまいます。そこが目立たないように、もっといいところに目がいくように撮影をしてもらうべきだと思います。
長年、出版社で女性誌の編集に関わっていた私自身の経験から言うと、モデルなのに脚を隠した写真ばかりだったりゆったりとした服装の方は、コンポジットを見た時に、逆にスタイルが悪いのではないかと思ってしまいます。
たとえ、そういう服が好みであり、流行りであったとしても、やはりご自分のスタイルが伝わる写真を撮るのがコンポジットには必要です。
また、大人のモデルとしてスタートを切りたいなら、そういう印象の衣装を着た方が伝わりやすいと思います。
スタイルで売るわけではなく、おとなの雰囲気で売るのであれば、清潔感、女らしさ、大人の衣装、またはお母さんの衣装が着こなせると言うことをアピールすべきでしょう。
例えば、ミュージシャンであるなら楽器を持ったお写真も良いと思います。一目で何をする方かわかることも大切です。
そして、舞台に立つ時のドレスで撮影するのは素敵ですが、実はプロフィール写真は上半身だけのことが多いので、ドレスを選ぶときは、上半身にポイントのあるものを選ぶのがいいでしょう。
上半身の露出の多さはバランスを考える必要があります。実はアクセサリーなどもあまり必要ありません。
実際には笑顔が一番目を引きます。アクセサリーは、普通の方であれば控えめなもので大丈夫です。
コンポジット撮影はヘアメイク付きがマスト!
コンポジット撮影にはヘアメイクはとても重要です。なぜなら自分という素材だけで勝負するのですからやはりカッコよく、または美しく見せなくてはなりません。
今流行りの”盛る“のではなく、きちんとヘアメイクをしたら、こんなにきれい、こんなに素敵、本番ではこんな感じです、という「晴れ」の部分を見せる必要があります。
もちろん、今なら、SNSやホームページを検索すればいくらでも自分でも他人でも写真や動画がアップできますから、不自然に修正した写真は逆にイメージダウンです。
仕事をきちんと受けることができるという大人の節度を出すためにも仕事で使うならきちんとした写真を撮影しておく必要があります。
そんな時、自分に合っていないヘアメイク、自分の良さが全く引き出されていないヘアメイクは何の意味もありません。
もちろん、いつもの自分メイクでは良さが引き出せません。撮影で使うライトに合わせたメイクをプロにしてもらうのはとても大切です。
そうすることで肌が何倍も美しく、品のある大人のお写真が出来上がるのです。
コンポジット撮影は何ポーズ必要?
どんなお仕事なのかによりますが、もし、モデルやナレーター、歌手、といった人前でパフォーマンスをすることが多い方であれば、最低でもその方のスタイルと顔が分かる上半身と全身の2ポーズは必要です。
また、その方のセンスやライフスタイルが売りの方はやはり普段の自分らしいコーディネートや雰囲気の写真もあった方がいいです。
例えば音楽家の方のように、パフォーマンスを売っている方で、お顔だけでも良い時もありますね。
どんなものに使うのか、どんな自分をどういったイメージで見せたいのか、などをきちんと相談してから撮った方が失敗がありません。
私たちの担当する撮影では、用途に合わせて必要なパターンやカットをご提案し、撮影させれる方の魅力が最大限ひきだせるよう気を配ります。
コンポジット撮影で陥りがちな失敗は?
時々目にするのですが、イメージ写真がメインになっているコンポジットは、あまり意味がないかもしれません。
というのは、イメージ写真などは、その方のSNSでも見られますしインスタがあれば十分です。
でも、わざわざコンポジットを見るときは、その人の実際に近い姿を知りたいものです。なので、きちんと顔とスタイルがわかる、ピントや色味がはっきりした写真が必要です。
イメージ写真だけではコンポジット写真になりません。
プロダクションや芸能事務所などに入っている方はそんなことも指導してもらえるかもしれませんが、個人で活動している方はぜひそこを押さえておいてください。
イメージを伝えたいときは、きちんとした写真と合わせてイメージ写真もつけましょう。
さて、多くのモデルの撮影のディレクションを担当してきた経験から、コンポジット撮影の気を付けるべき点についていくつかご紹介させて頂きました。参考になりましたか?
ぜひ、あなたもステキな宣材写真・コンポジ写真を手に入れてくださいね。